男ディism一人旅・名古屋前編(けちゃっぷmania・midnightPumpkin)

旅の前日は眠らない事、それが鈍行旅行者のルール。掟を破った俺はにらめっこ。超憎悪の目つきで田を畑を睨み付ける六時間。およそ格闘技、男ならここでイモ引くなんてできない、できやしないゼ。


名古屋に到着した瞬間、するやいなや男の鋭い視点でコンビニをチェック。男のナイトタイムを充実させるには早い段階からの下調べは欠かせない。ぬかりはないさ、It's my style。それが「オレ流」なのだから。


真の男であるこの俺は夜用雑誌を一銭もかけず、仁王立ちで隈なく読み終え無言で颯爽と店を後にした。So..右手にいちごミルクを握り締めて…


男は怯まない。たとえライブハウスが水を弾くようなうら若き婦女子のスメルで溢れ返っていても。決して忘我せず、透明のサングラス(それってタダのメガネやーん)の深淵から品定めするのみ。アノ娘いいな…コノ娘もいいな…物事を成し遂げる男にはシュミレートが、想像力が欠かせないからな。真の男はいつ何時不意のセックスが襲い掛かってきても動じることなく対処できるよう心構えをしておかなくてはならない。コイツはイケる、コイツはちょっとムリ…全ての女とのエスイーエックスを一度想像しておくのも一つの手だ。


舞丹旅。これで「またたび」と読む。真の男は漢字なぞ読めなくてもいい。舞丹旅と書いて「ジャーマンスープレックス」、或いは「タチヒロシ」と読むくらいの気概がなくてどうするか。タチヒロシはメンバー八人と思しきスカバンド、なかんずくトロンボーンの金髪が節操なく、呪術的ですらあるダンスを披露していた。その瞬間、真の男なら閃くはず、このバンドはシャーマンなのだと。フッ、天才の想像力はときに偶然をも凌駕する。いわんやこのバンドの正式な名称は「シャーマンスープレックス」ではなかったか!!!…ナイネ。


midnightPumpkin。ワカナティン萌へ〜〜。煮え〜〜。…真の男は臆しない、感情を圧搾されない。全身全霊で身悶えてのた打ち回る。痙攣さえする。フッ、あの女と俺は脳内で結ばれた。来世こそは恋仲になるであろう。震えて待て。


けちゃっぷmania。俺の女がヴォーカルを努めているバンドだ。だがもうそろそろ切れ時かもしれないな…(と、タバコを燻らすO-ant氏、CVZ!(シヴイゼ!))


タイムハズカム。夜の前戯は済んだ。ここからがディッシュ(皿)の時間帯だ。ギギン、男の身体の表面積が若干UPした!!


(ここから以後、やくみつる的約二時間半に渡るO-antさんの名古屋漂流記が綴られますがそれは印税の関係でまた別の著書「DOGMA(西岡徳馬)」を購入される事をオススメします。)


日付変更線にお湯をかけたら翌日になっていた。


ほうほうの体でオエイシス的な、ドンルックバックアンガーナイズドされた居酒屋に身をかわす。男の戦いには暫しの休息が必要だ。男の一杯…五臓六腑に染みず佐紀〜〜。…でらウマか〜。……男はここで九死に一生を得る。かぼちゃワインばりにエル。あ、見てごらん?こんなところに恋の花が咲いているよ?二人で大切に育てようね!約束だよ!!promise you love forever...xxxxxxxxx


男は釣り銭も受け取らず、一円単位まできっちりと勘定を済ませて店を後に。もう二度と来る事はない、もう二度とこんな高いお店には来たくないと不退転の覚悟を決めて街へgone。


to be continued(のボーカル)