新谷良子FCイベント・PINK☆ROCKS☆SWEET☆HEART

ハピマテとかハルヒとか、アニソンゆーたらそんなんしか頭に浮かばんのかい!容易く音楽を消費するんじゃないよ!いいかキサンら、つまりは新谷が最強なんじゃビチグソがぁ!!!


ま、偉そうに言いながらも遅刻しとるんですけど。


ご存知無い方に向けて簡単に説明しますとこの日俺がファンクラブ限定ライブに参加しました声優・新谷良子さんは「ぬ」。「ぬ」です。以上、簡単ではありますが説明の言葉にかえさせていただきマウス。インドマグロ子。


最高が最低基準なんです。
いつ観ても満足せずに帰った試しが無い。


バックバンドが非常に素晴らしく、「新谷良子」というアイドル声優をファクターとして各々の音楽を昇華しているのが実にイイ。アイドルってーのはそーゆーもんであっていい、裏方が自分自身では表現しきれない事を代弁してもらうかのように操ってやるのがいい。有能なプロデューサーや作曲陣、バックバンドがそれぞれの利権の為に一つのプロジェクトとして動かしてるのがこの場合は凄くいい。常日頃から言ってるようにPUFFYPerfume論である。歌い手の自我は実力に伴った時に開花するでしょう。


年内には早くも3rd ALBUMが発売!!まわりますよ、今回も。日程に折り合いがつけば初の全通もしてみたいと考えているくらいですから。去年の夏は名古屋と金沢しか参加しなかったからね、何故だか一番近くの東京を当日ドタしてるからね。あの日はアケマジックだったな。一昨年は東名阪しかなかったから三つとも行ったね。もう全てが遠い記憶。人は悲しいくらい忘れてゆく生き物って歌のようね。。


のっぺりしてたもんで一曲目の途中から入場す。曲目は「バタフライ」だ、よかったこの曲(彼女の持ち歌の中では珍しく)好きじゃないから聞き逃しても後悔はないや。今日のタイトルがタイトルだけに先のシングル「CANDY☆POP☆SWEET☆HEART」が一発目だったんじゃじゃないかってハラハラしてたけど、それは次の「トリックスター」後の「のっけから二曲、激しいのいっちゃいました〜」みたいなMCで杞憂だったと知らされる。マジ助かってます。


「LUCKY GIRL」「Wonderstory」「あいのうただから」と比較的A面的な楽曲でひとしきり盛り上がった後、恒例のアコースティックコーナー。なんと今回はギターが四人!RONくん、たっきー(今日はタカピーお休みでした。あ、タカピーてafterpilotのドラムなんですよ)、まこっちゃん、なおやん先生(復活してくれて本当に良かった!やっぱ良子ちゃんのバックは先生のベースじゃないと。因みにこの人はこの人でパートもそうですが下北沢の雄・K.O.G.A古閑さんにクリソツです)のを従えて「わすれないよ」「ラストソング」と通常のライブだと微妙な位置付けをされている二曲を披露。あ、歌唱力はない人なのでアコースティックともなると露骨に下手さが目立ってしまうんですが歌だけじゃなく全体の音に耳を傾けていればどれも不思議と名曲に聞こえてくるもんなんです。はてな


ピンクとベージュのストライプに着替えて後半戦がスタート!この衣装、実にイイです!普段は…あんまし大きな声じゃあ言えないんだけど安っぽいっつか乳臭いっつか、「値段は高いけど作りは粗い」、厨房向けのゴスロリ服ばっか着るんだよこのシト。でもメイク薄いからどーしても原宿の橋にタムロしてる田吾作ロリータにしか見えなくて痛々しいようにしか見えなかったんだけど、モヘアセーター(に見えたけど違うかな?)みたくラフなファッションにしたほうが活発に動くステージングにも便利だろうし何より楽曲にマッチしてると思える。とにかく歌を抜いたらZebraheadGREEN DAYみたいなオケの曲が持ち歌の殆どなんだからこんくらいラフなほうが見ていて気持ちがいい。「ハートブレイカー」というHRな曲を歌うのにふさわしい弾けっぷりだった。


そして新曲キタコレ!!11月発売の新作から立て続けに二曲!まずはホーンの鳴りも心地良い良子ちゃん初のレゲエナンバー「ステレオラブ」(タイトルもよろしい)で全身に痺れが巻き起こる!こ、これは危険だ。初聴で最高、以後ずっと最高の良子ちゃんクオリティに則ったバンビロックがまた一曲誕生してしまった!そして「ひまわり」というミディアムテンポの曲、こちらはパンチには欠けるけどAメロの進行が面白く病みつきになりそうなスルメソングかもしれない。でもよくわかんない。


して最強のキラキラキラーチューン「CANDY☆POP☆SWEET☆HEART」が!だかしかし高まりすぎた本人が皮肉にも残念なエフェクトを。「最後の曲です なんらかかんたらがどーのこーの…」って叫んでるんだけど声質の為に全く聞き取れない。しかもその声がイントロのピアノが終わって残りの楽器が一気に加わって爆発するパートにかぶさるもんだから起爆力ゼロ、肩透かし食らったわ〜。極悪に勿体無いわ。


で、







「このまま一気にオレンジに染まって」というフレーズに合わせて客席から無数のオレンジのサイリウムが突き上げられる。それを受けて「夢が夢じゃなくなる瞬間を…」という歌詞、思わず涙ぐんで歌えなくなってしまう姫。すごくリアルだ。イイ。この瞬間を作ったのはファンであるがこの瞬間の為に書かれたような歌詞だねぇ。イイねぇ。


アンコールに「ヒットパレード194」往年の歌詞が盛り込まれた高速ロック・チューンに開場大沸き。でも歌詞飛ばしまくる良子ちゃんに萎えを覚える。だのに許せる。盲目。LOVE IS BLIND、だ。


そしてまたまた、本日三つめの新曲であり次回作のタイトルトラックにもなっている「空にとける虹と君の声」を届けてくれる。こいつぁ今までにありそうでなかった壮大なロッカバラード、ミュートしたバックに語りかけるような歌声から始まり、構成が進むに連れて各々のボリュームもフレーズも感情的になる。展開も今までになく大仰で次回作に向ける大きな意気込みが感じられる。激しいだけでもしっとりとするだけでもなく、力強く一歩を踏み出せるようなまた新しい一面を見せてくれる一曲だ。こりゃ期待せずにはいられんだろ。基本最高、それが最低基準な姫だからな。


ダブルアンコールに応えて「アノ曲」ね。
あまりにも定番化しすぎてそれに頼りっきりになっちゃいけないって本人シッカリわかってるらしく「やろうかやるまいか迷ったんだけど、まぁファンクラブライブだしイイよね!」って前フリしての演奏だ。うんうん、安心するね。
全体的にこの日の選曲を見ても王道中の王道って曲を乱発してない、そうすることによって楽曲の寿命も延びるよね正直。やりたいからやる、でもいいんだけど俯瞰的に「新谷良子」っていうアーティストの活動を計算できているからこの出すとこは出し引くとこは引くわけですね、ウン、実に素晴らしいですね。いつ行っても同じ曲を同じ順番でやってるようなバンドに見習ってほしいもんです。こっち一枚大人。


書くの疲れた。サマソニの放送やってるからそっち観る。この日後半の「SAMONIGHT VOL.1」の日記は明日書く。じゃあね〜。


あー、良子姫サイコウ。姫、ね。