新谷良子「はっぴぃ・はっぴぃ・すまいる '05 chu→lip☆くえすと」 at Zepp Tokyo

感無量という単語を人生において初めて用いてもよいかという程素晴らしいライブだった…用いないが。勿論個人の好き嫌いはあるだろうが完成度の面では反対意見の存在を俺は認めない。徹頭徹尾非の打ち所が無い。あるけど。念願の「10年後のタイムカプセル」も加えられてもう感服、ぐうの音も出やしないポツダム良子ちゃんは泣いていた。会場の皆も泣いていた。俺はこのコを応戦しなければならないと思った。鰻が食べたいとも思った。これからは「君のもとへ」の歌詞のように前を向いて歩いてゆきたい。一刻も早く死にたい。マーブル模様の思考を塗りたくったらこんな絵になったよ。元気だして!!




そんなワケで三公演追っかけて見てきたわけですけど、最終日の東京は名古屋からたった一週間しか経っていないにも係らず良子ちゃんのボーカルは二倍にも三倍にも成長していたように思います。バックバンドの皆さんの臨機応変なアドリブも凄かった(一番のサビでコーラスが大きいと思ったら即座に二番ではボリュームを抑えて歌ったり)、本当にプロだなぁって。ゆうまおさんの自己紹介とかもね。比較材料が乏しいので微妙かもしれませんが例えばaikoと同じステージに立っても見劣りはしないんじゃないかな、なんて思わされた位にですもん。で、やっぱしソロだと言ってもバックバンドとの相性ってもんがいかに大切かも再確認。同時にカラオケの物足りなさも痛感。拙さや稚さをカワイイカワイイって誉めるのは元来あまり得意じゃないんです、だから永遠の「B級好き」。A級でもC級でもダメ、B級。実力はあるのに燻ってる、それ故身近で肉迫したステージを体感できる、って点に旨味を感じてるわけです。ご多分に漏れず良子ちゃんも実力者の一人だと思います、この先どんどん会場だけが大きくなってオーラのオの字も届かないライブになっていくのか、それとも彼女自身もそれに負けない位の成長を持って期待に応えてくれるのか。自分としてはキャパ2000を越える会場で隅々まで感動を伝えるライブが出来るのは本当にほんの一握りの人間だけだと思ってますけど。良子ちゃんにそれを求めるのはちょっと酷かなぁとも思ってますけど。