北の零年。っていうか大後寿々花

やっと時間ができたので見てきた。賛否両論を聞いてた作品だったのでどうなるものやらドキドキしながら見てたんだけど…凄いドキドキっぷりだった!大後寿々花ちゃんに!
あらすじそのものは歴史を深く知らない自分には返って好都合、出されるもの出されるもの美味しい美味しいってたいらげましたよ。でも何かね、印象的なシーンは沢山あったんだけどそれを無理から繋ぎ合わせて一本の映画にしました、って感は否めないかも。それと圧倒的に尺が足りないんだろうね、正味三時間弱ある大作だけどそれでもまだ足りないという印象。だから一つ一つのエピソードが中途半端に終わってる気がして勿体無い。
人間の汚い部分、みたいなものが描かれていたのは良いと思います。吉永小百合とその娘を除いて誰一人スーパーヒーロー的な人間がいない。や、この二人もヒロインってわけじゃないんだけど。ああそういえばこの国の人間はこんなのばっかりだったな、と今現在何も変わっていない日本国民の下衆っぷりに唾棄します。俺も含めて。
キャストの面々だと石田ゆり子石橋蓮司あたりが好演。吉永小百合渡辺謙は…今一つかなぁ。予想の範疇を超えてない。そして重ね重ね申しますが大後寿々花ちゃん最高!雄之介に着物の花を咲かせてあげるシーンで不覚にも小生、涙を流してしまいました。あのコがいなきゃこの映画は成り立ってない、これ本気。で、トヨエツ終始男前すぎ。