おばあちゃん

情けない話なんですが自分この年齢になってまでちょくちょく祖母からの資金援助を受けてたりなんかしまして、まぁそれだけに特化するわけじゃないんですが精神的やら何やら的に色々幼少の砌よりずーっとずーっとお世話になってます。そんなおばあちゃんも気付けば60だか70だかの大台に乗ってるわけで、月末には白内障か何かの手術をするんだと。見た目はすっごく若々しくって、友達連中にも元気なおばあちゃんやねって言ってもらえるんだけど過去には一度心臓の病で倒れてるし内面そこまで丈夫なわけじゃないんですよ。
まぁそんな講釈垂れる程のアレでも無いんですけど、考えたくないけどまさかのまさかがいつ起こるともわからないし、金もあるし何よりヒマだし、初めておばあちゃんと二人でお昼ご飯を食べに出かけました。家から駅まではバスで5分くらいなのですが自分も久しぶりに生まれ育った街を眺めながら散歩したいって思いがあったのでのんびり歩いて向かうことにして。夜中に忍び込んで滅茶苦茶に破壊しまくった中学校や友達とよく通ったカラオケボックスを右に左に通り過ぎて。「こんな場所に信号機なんてあったっけ?」「いつの間にかコンビニができてるんだね」とか今の俺にはすっかり変わってしまった地元の街が少し嬉しかったり少し淋しかったり。まだ幼稚園にも入る前かな、おばあちゃんの自転車の後ろに座って何度も行ったスーパーへの道とか、この先あと何度この道を一緒に歩く事ができるのかなぁ。オカンやオトンは放っといてもまだまだ生き長らえそうなのでまだ暫くは知らん顔でいいけども次また帰ってくる時もおばあちゃんと何処かに出かけたいな。晴れて俺が店を持てた暁にはちょっと距離があるけども東京まで遊びにきてもらいたいな。…ものっそいおばあちゃんっこなんです俺。恥ずかしい位に。
昼食は俺が海鮮丼でおばあちゃんが天丼っていうどっちが年寄りだかわかんない注文をしたり、興味があるのか無いのかわからないけど一緒にCD漁りやお土産選びに付き合ってくれたり。よく見れば皺も随分増えてて…悪い方向にではないけれど老い、というものを直視せざるを得ないではありました。まだまだ長生きしてもらわなければ困るんだけど!
もっと感傷的に、懐かしい思い出話をしたりすればよかったのかもしれないけど淡々と、でも充実した味わい深い時間を一緒に過ごすことができたことを本当に嬉しく思います。高校時代の痛い思い出だけは話しましたけど(苦 ほいでこっちが日頃のお世話にご馳走しようと思ったのに別れ際に袖の下握らされてりゃ世話ないですけど(苦


後日オカンからメールが来て「おばあちゃん孝行したね」って誉められました。自分でもまったくその通りだと思います。