TOKYO BOOTLEG 始まりの終わり

色々と不安になったりもしたけれど、目標の七十人には届かなかったけど、フロアの熱気とその持続加減が尋常じゃないロックイベントの極みになったんじゃないかと早くも確信を、勘違いをしそうですw
女の子が滅茶苦茶元気だったよね、なんか。これでいいのか野郎達!スカしてるガイ共にはオッサンが焼酎を煽ってやりました。アホな事すんなよって感じる方もいるかもしれませんがタガを一つ外すには、外したくてももどかしい方にはバンバン背中を押してあげたいから。その気持ち良さを知ってほしいから。だったら俺は何杯でも飲むし名も知らぬ君の手を引いてあげたいって思えるんだよ。


SET LIST絡めつつ行こうか。


最初のスマイリーとVicious君には若干辛い戦いをさせちゃったかな。集客の悪い時間帯に決してユルくない選曲をする(爆)彼等にお願いしちゃったんだけどメゲず卑屈にならずにきちんと自分の持ち味を出してくれた、それは凄くカッコイイ事だと思うんだ。快く始まりの時間を受け持ってくれた二人に拍手!後半戦ではアツい時間帯にアツい選曲をしてくれたもんだろうと勝手に確信する(理由は後述w)


KoDAMA BOYが少しずつ、でも確実にフロアの温度を高めてくれる。媚びるような素振りを見せながら己の道を行ったり来たりしながら小さな火に薪をくべてくれる。やらなきゃいけない訳じゃないけど皆が期待している事をきちんとこなす、俺が俺がを押し通す事だけが個性ではないんだと教えてくれる彼だ。


その火は次第に大きくなってまゆっぺちゃんがなんや、あの筒みたいなヤツで息を吹き込む。こんなことを書くと他と差別してるように聞こえるかもしれないが俺は彼女のDJが本当に好きだ。傍若無人というか一見愛想の無い女の子なんだけど時折見せるそのタカまりの片鱗が猛烈に俺のロック魂(あれば、の話だが)をくすぐる。膨大な知識量に裏付けされながらも決してポップさを忘れない、オーディエンス主体のそのDJは持てる者の余裕とまでは言わないが確かな瞬間を約束してくれているようにすら思える。


次が俺。


MAIN FLOOR 01:30〜
01.Perfect / CUBISMO GRAFICO FIVE
02.GAME / DOPING PANDA
03.USUAL LIFE / ala
04.ボルサリーノ / 宮本浩次
05.STUDY / GRAPEVINE
06.セ・ツ・ナ / SUPER BUTTER DOG
07.恋の煙 / チャットモンチー
08.Chelsea Girl / THE YELLOW MONKEY
09.あの娘はビタミンC / ドミンゴス
10.Desperado / SUEMITSU & THE SUEMITH


媚びてると言えば媚びている。
でもね、フロアがどんな顔して踊ってるかっていうのが今は一番なのかもしれないな。何かを皮肉ったり自嘲したり、翳りのある表情をして踊ってるヤツなんてここには一人もいてほしくないんだ。全員が全員アホな子供みたいにパキってる、前や後ろや隣の名前も知らない友達とはしゃいでる、そんなロックとしては当たり前のピースな心をやっと俺も掴むことができたのかもしれない。いや、それは以前のαでもそうだったな、お客さんが真っ直ぐな目をしてこっちを見るから、だから俺もそれに応えたくなるんだよ。その中に「らしさ」を作り出す事だって勿論可能なはずだろ?実に俺らしい、それでいて誰もが楽しんでもらえるような時間にしたつもりだよ、完璧に、な!


続いてたつぼちゃんがSKA!SKA!SKA!な選曲で徹底的に炎を燃やす。焦げる客、異臭漂うフロア。焼け落ちるハコ、逃げ惑う人々。
わかりやすくて通にも受ける、有名なバンドならアルバム曲を使ったり無名なバンドだったら全力でシングルを切ったり。もう、今日のDJは全員が全員、そういう当たり前のおもてなし姿勢を持ってるんだな。この夜一番のバースト具合だったんじゃないの?そんな時間帯になるよう狙ってたんだけどね、期待以上だぜGJ!「santamonica」久々に聴いたけどやっぱいいな。クソ楽しいな。


炭と化したclub hoopに舞い降りたアンゴルモアの大王、ジオカタストロフの首謀者大越さん。徹底的にガレージでモッドな、誰も付いてくんなよ的なフォームでどこかへ走る。ひたすら走る。
いいんだよ、この人にはこれをやってもらわなくっちゃ意味が無い。何の為に彼を呼んだのか、好き放題やってもらう為だからだ!オールナイトでぶっとばせ!


ここで折り返しだね。ちょっと自分の出番までは友達に挨拶したり酒飲みまくったりしてたので割愛。偉そうに言うけど見てないもんだからそうせざるを得ない(苦笑)。


後半戦。


MAIN FLOOR 04:40〜
01.GO! SKA GO! / ARTS
02.N.Y.C / 矢野顕子
03.Kimi ni mune zukyun / the tron
04.MONSTER TREE / SHAKA LABBITS
05.Hey! Mr. Angryman / 斉藤和義


たつぼちゃんのスカ旋風を引き継いでARTSから。
こっちの選曲は…先の盛り上がりよりも、次の大トリKoDAMA BOYに
照準を合わせてどれだけ右肩上げていけるかが課題だったから、わりかし好き放題やる事ができました。そんな中折り込んだ「MONSTER TREE」で会場全体のシンガロン、これ期待してたから、狙いに狙って今まで使わなかったから、今日こんな素晴らしいイベントの一発目にこそ絶対使おうって思ってた。良かった。使えてよかった皆の歌が聞こえてきた。


そしてラストはKoDAMA君が幸福の壺を売り歩く。
「LOVE LOVE SHOW」や「強い気持ち 強い愛」とか一歩間違えるとブーイング(いや、決してないと思うけどロックの定義スレスレのところって意味で)ギリギリのキラーを連発。ここまで数時間、徹底的に日本のロックをやってきたからこそ最後のこの選曲たちが活きる。安売りせず皆が積み上げたものを皆の期待通り、最後の最後でぶっ壊す、マジで職人芸。この光景を瞼の裏に描けたから、彼にこの時間を託したんだよ。


Ending
01.SING A SONG / THE MILKEES
02.FEEL / BEAT CRUSADERS
03.YOU DON'T KNOW HOW MY FEEL / CAPTAIN HEDGE HOG
04.歩いて帰ろう / 斉藤和義


所謂B2Bというヤツか。個人的に最近のお気に入りである「THE MILKEES」をかけながらDJ陣の紹介。残念ながら仕事の都合でまゆっぺちゃん先帰っちゃったけどその頃彼女の頭の中ではきっとohanaが流れてたんじゃないかな。


そして最後の最後!もうひと暴れだけしようぜ!でスマイリーが流した「FEEL」!!イントロが鳴った瞬間、一気にフロアのテンションが、ここへ来てまだそれだけの声が出るのかって位の歓声、どよめきが。そこからFEEL繋がりSPLIT繋がりで今は無きキャプヘジへ雪崩れ込む。早朝五時半という時間帯にこんなアホなことをやれている俺たちは幸せモンだと思ったよ、ホントに。
気をつけて帰れよ!電車の人も車の人も、中には自転車の人もいるけれど今日は少しだけこの雨上がりの空を見上げて歩こうよ!って後付けの意味を込めながら斉藤和義の「歩いて帰ろう」をかけさせていただきました。


ホントにホントに、眠りから覚めてまた実感。やってよかったんだってジワジワと思えてる。クラブに初めて来たって友達や連絡先の交換もしていなかったフライヤー繋がりの人もみんなみんな凄く楽しかったって言ってくれて、目が覚めたら携帯には感想のメールと出会い系の勧誘メールが2対8位の割合で着てて。複雑な感情のモヤモヤの正体はもう既に次をやりたくなっちゃってるからなのかもしれないな。でも今は少しだけ休んで、久松史奈ばりに天使の休息をとろうじゃないか。


最後に来てくれた人、来れなかったけど応援のメールやメッセージをくれた人、心の中では楽しそうって思ってくれた人、みんなみんなにありがとう!ありがとうを言うからね!また遊んで、しこたま飲んで踊ろうぜ!


終わり!!


SUB STAGE SET LIST
01.piano / Spangle call Lilli line
02.My favorite things / 杏露虫
03.So Aileen / bus tribute
04.You ate it / LOVE PSYCHEDELICO
05.あのこのうた / 湯川潮音
06.巨石文明 / THE WORLD HERITAGE
07.サンフランシスコ10イヤーズアフター / 筋肉少女帯