殺人焼肉

登場人物 俺、ウチの店長M、ウチの社員R、ウチの女子バイトY、系列店店長T、系列店バイトRY、系列店女子バイトA、系列店社員K

時は21日早朝、先日の業務を恙無く終え、系列店のバイト君がこの日をもって退職するというのでお疲れ様パーリィを催す。
以下時系列にて出来事を。

06:00 材料を並べ焼肉開始。(ビール、焼酎三升、肉×甚大、手作りナムル、ミミガーetc...)

06:30 ウチの社員Rが早くも満腹を宣言。白米をたらふく食べた祟り。

07:30 ウチの女子バイトYと系列店の女子バイトAに「抱かれるなら誰」というランキングをつけさせる。私、辛くも男子六人中五位両立、死を決意。

08:30 バイト君RY、感極まって泣き出す。一同も頷きこの日一番のいい雰囲気に包まれる。

08:35 それをぶち壊すかのようにウチの店長Mが説教を始める。ターゲットは俺とR。ボヘミアンドリームのレシピを覚えていなかった件を激しく糾弾される。

08:40 ふてくされた態度で話を聞いていたRに系列店店長Tが注意を促す。

08:41 釈然としない態度で依然、話を聞き流そうとするRに怒り心頭のMが鉄拳を食らわす。

08:42 Rも応戦しようと立ち上がる。そこをTが抑える。

08:45 Tによる暫しの説得の後、漸く落ち着きを取り戻したかと思えば不意にMがRにもう一発くれる。卑怯だなあ。

09:47 二発目は無えぞコラとR暴れだす。止める。

09:50 再度Tの大人な説得により、一同着席。RとMは偽和解の末、RがMを一発殴るという方向で纏まる。

09:52 筋肉超人Rの凄まじいパンチにM,床に沈む。

09:55 タイマンはったらダチじゃい、そう思って気持ちよくなっているのは明らかにM一人で、Tの説得で落ち着きを取り戻し、いまや殴りたくもないパンチを繰り出さされたMを始め、せっかくのパーリィをクソミソに破壊された一同は重い雰囲気に包まれて抜け出せそうに無い。

10:00 さっきから姿が見えないと思っていたAが便所にこもっていることに一同気付く。

10:10 「とりあえず仕切り直そう、今日はRYの送別会だぞ」本当にもっともなTの発言で、場所をカラオケに移すことになる。

10:20 先に外に出たはずのRとMがいない、との報告をYから受ける。Aを便所から引っ張り出すことに成功

10:24 ほとほと愛想を尽かしたT、もうアイツらの事は知らない、あんな社員の下で働くなんてそりゃ辛いわと慰めの言葉をいただく。そうだそうだと思う。

10:25 実は閉所恐怖症だったというA,過呼吸の発作が始まる。

10:30 床にのた打ち回って喘ぐA、全ての終わりに落胆する皆

12:20 目を覚ませばT、RY帰宅済み。俺も帰ろう。

12:30 新宿駅東口から電車に乗る。

13:00 何故か武蔵小金井にいる。反対のホームでうずくまっていたら警備員に怒られる。

14:30 何故か八王子にいる。

15:20 何故か東京にいる。折り返しの電車で待っていたら隣に座った毛むくじゃらの外人に「ドコマデイク?」と尋ねられたので「吉祥寺」と答える。「ワタシモ!ジャア起こしてアゲルヨ」とこの日一番の人情を垣間見る。

16:00 約束どおり外人が力任せに俺を起こす。颯爽と去っていく彼、時間があれば茶でも一緒したかったのに。

16:30 友人と待ち合わせ、街をぶらつく。彼が囲っている、もとい、囲われている多数の女のうちの一人にプレゼントする時計を探して回る。(いいエピソード。四ヶ月かけて信頼関係を築いた彼と彼女、今では部屋の家賃を払ってもらえるまでの女に成長したという。だがしかし、先日彼女が便所に入ってるスキに彼女のサイフを漁ってた彼、気配に感づき振り返るとそこには彼女の姿が…!)

18:15 安物の時計を大袈裟なラッピングで豪華に見せることに成功。

18:30 源宗近というラーメン屋が結構マズくはないので一度どうかな?とお誘いしてみる。バイトの手際が悪すぎて折角のラーメンが台無し。でも食えないことは無い。一度は試してほしい味。

18:50 20時に母とあう約束をしているので友人と別れ一旦帰宅。少しでも眠りたい。

23:30 起床。着信履歴は怖い。メールも怖い。


あ、登場人物Kのはずが一度も登場してないじゃん。影うす江。