戒め〜る懲らしめ〜る

いよいよ今週末に迫ったイベントを前にして自分のプレイスタイルを見つめなおしてみた。
悪いところも良いところも沢山あってそのどちらもを減点減点で消去していくと最後は真ん丸な角も棘も無い、それこそ坊主みたいな穏やかな顔になって程なく寝首をかかれちまう(引用)、になりかねない。なので余りにも明確な短所は削ぐにしてもプラスに転換できるものはなるたけ糊塗して品を代え、そう思われるようにしようと思った。


上記の内容は仕事にも言えることであって、実を申せばここ数日は現店長、次期店長の間に挟まれて息苦しい生活を送っていた。それというのは他でもないこの俺のヒゲと髪なんだが。次期店長曰く「無い方が良いものは良い」、現店長曰く「客に不快感を催させない程度であれば伸ばしていてもいい、ただしバッサリ切るくらいの意気込みを見せて欲しいんじゃないかな、次期店長は」次期店長の言う事ももっともだ、髪は縛れば問題ないとは思うが実際俺のヒゲは汚い。そしてヒゲの一つも剃れない勢いでしか仕事場に来ていないのか、という事も。最早ワガママの域の話かもしれない、仕事もできないヤツが憧れだけでスタイルだけでバーテン気取ってるんじゃねえ、伸ばすのは一人前になってからでも遅くない。それはその通りだが、俺は何を拠り所にしているのかどうしてもヒゲは剃れなかった、その代わりと言っては何だが絶対に客に不快感を覚えさせない長さにし、極力小奇麗に見せる努力、またそのヒゲをきっかけに自分のキャラを客に伝えていける努力、そういう方向に転換していかなくては意味も無い。数日に渡る論争は現店長の仲介によって幕を下ろした。次期店長の心の中では未だくすぶりがあるだろう。俺は折れたし次期店長も折れた、少しでも欠片でも自分のワガママに応えてくれた次期店長に、俺は業績を持って必要とされたい。例えそれがもしも人を使う技術や策だとしても、理解し合えたという勘違いだったとしても「それでいきましょう」と言ってくれた言葉は何よりも嬉しかったんだよ。次期店長、今まで以上にヨロシクお願いします、素敵なお店にしましょう。そして現店長、アナタと仕事ができるのは早くも残り二ヶ月となってしまいますがその人柄その技術、余すところなく叩き込んでください。アナタのような人間に出会えた事、心の底から嬉しく感じています。


繋がった、と思えるこの喜びを悪戯な勘繰りや深読みで味わいのないものにすることは勿体無いです。